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-島歩き- 小豆島おもしろ草子

全ての謎を解く その7

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全ての謎を解く その7

「皆さん、三種の神器というのをご存知ですか?」
「鏡、剣、勾玉のことですね?」
紫蘭さんは何を言い出すのか、という顔で答えた。

「そうです。八咫鏡、天叢雲剣、八尺瓊勾玉のことです。八咫鏡はニニギノミコトが天孫降臨する際、この鏡をアマテラスだと思って祀るようにと手渡されたものです。天叢雲剣は別名草薙剣とも言われ、スサノオがヤマタノオロチを退治した時に、オロチの尻尾から出てきた剣です。」
「つまり、八咫鏡はアマテラスであり、天叢雲剣はスサノオということですか?」
「そうです。」
「では、残るひとつの八尺瓊勾玉は?」
「八尺瓊勾玉に関しては、天の岩戸隠れの時に玉祖命が作り天孫降臨の際にニニギノミコトに持たせたとありますが・・・・。」
「・・・が?」
「私は、八尺瓊勾玉は月読命(ツクヨミ)に関係があるのではないかと思うんです。」
「なぜ?」
「鏡=太陽=アマテラスであり、玉=月=ツクヨミではないかと思います。それであれば、三貴神(子)が三種の神器にそれぞれ当てはまるのです。」

「たしか、三種の神器は日本の正統な帝の証として、皇位継承の際に代々伝えられてきたものですね。」
サニーさんの問いに、私は一呼吸置いて答えた。

「その通りです。帝は三種の神器、つまり三貴神の力を受け継ぐことにより、畏敬の神格を得たのではないでしょうか。現在では、鏡は伊勢神宮に、剣は熱田神宮に、勾玉は御所にあるとされています。」
「それぞれ別の所にあるのですか?」
「ええ。この三種の神器をめぐって過去にさまざまな事件が起きているのです。」
「・・・・・事件?ですか?」
「最も大きな事件は、平家滅亡の際に平家に連れられていた当時8歳の安徳天皇が、祖母に抱きかかえられ海に飛び込み、三種の神器ともども海に沈んだとされている事件です。」
「海の底に沈んでしまったのですか?」
「ええ。ところが誰かの手により引き上げられ・・」

そこまで話た時、ドーン!という耳を劈く音とともに、大きな横揺れが起こった。

「地震だ!!!」
誰かが叫んだ。部屋の中は怒号と悲鳴が入り混じり騒然となった。
私は机にしがみ付き、なんとか立っていたが、次の大きな縦揺れで吹き飛ばされ、壁に打ち付けられて気を失った。

以下次号

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紅雲亭 一葉
プロレタリア文学作家の血を引く佃煮屋さん。
読む人をして声を出して笑わせしめる天賦の文筆力を授かる。 その文章に根強いファンが増えるはず。

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