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-島歩き- 小豆島おもしろ草子

全ての謎を解く その4

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全ての謎を解く その4

「あ、あのぅ。すみません、一葉さん。話の内容がよくわからないんですが・・。池田八幡宮と城山の話が、なぜ邪馬台国の話になるんですか?」

たくろう氏が申し訳なさそうに言った。

「あ、話が飛躍してしまいました。問題はスサノオなんです。」

私は振り向くとホワイトボードに『素戔嗚尊』と書いた。

「日本書紀ではスサノオをこのように書くのですが、古事記にはこう書かれています。」

『建速須佐之男命』

「スサノオを須佐之男と書いています。文字通り読めば【須佐の男(おとこ)】ですよね。この場合、須佐というのは須佐という地名、もしくは一族の名前ではないかと思うんです。」
「なるほど。」
「つまりスサノオというのは、『須佐から来た男』もしくは『須佐一族の男』という意味ではないでしょうか。」
「そういう風にも考えられますね。」
「地名では現在山口県萩市に須佐という地名があります。また、出雲の須佐神社の神職は須佐氏で、スサノオの子孫であると伝えられているそうです。そこでサニーさん、もう一度尋ねますが、池田八幡宮がある城山に居城していた豪族は・・?」

「・・須佐美一族です。」

「あ!!!!、なるほど!!」

「そうなんです。私の想像なんですが、須佐美氏はスサノオに何か関わりがある一族ではないかと思うんです。」
「スサノオに関わりがある一族が、古墳と八幡宮を守るために城山に城を築いたと?」
「そうです。」
「し、しかし一葉さん。八幡宮の祭神は、応神天皇と神功皇后それに比売大神の三柱ですよ。」
「そこなんです。八幡宮の総本社は宇佐神宮なのですが、応神天皇と神功皇后が八幡宮に祀られるようになったのは、宇佐では社殿の建替えがあった708年ごろから、あるいは860年に石清水八幡宮が建立されてからという説があるんです。」
「それが八幡信仰の始まりではないのですか?」
「いいえ。八幡信仰はもっと古く、宇佐では辛島氏が比売信仰を持ち込んだのが始まりと言われています。」
「比売信仰?」
「ええ。比売大神です。比売大神とは宗像三女神のことで、福岡県の玄海灘に浮かぶ沖ノ島・大島・田島に祀られる田心姫神(たごりひめ)・湍津姫神(たぎつひめ)・市杵島姫神(いちきしまひめ)なんですが、この三女神はスサノオがアマテラスと天安河で対決したときに生まれたスサノオの子供なんです。」
「そ、そうなんですか!!」
「はい、この三女神が生まれたことでスサノオの勝利となるんですよ。」
「では、その三女神の信仰が八幡信仰の始まりなんですね。」
「ところが、そうではないんですよ。」

以下次号

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紅雲亭 一葉
プロレタリア文学作家の血を引く佃煮屋さん。
読む人をして声を出して笑わせしめる天賦の文筆力を授かる。 その文章に根強いファンが増えるはず。

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