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-島歩き- 小豆島おもしろ草子

昇竜伝説3

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昇竜伝説3

昭和49年7月。台風8号による小豆島を襲った集中豪雨は、一夜のうちに平和な島を悲劇の島に変えてしまった。死者29名、負傷者24名。全半壊あわせて249棟という被害をもたらしたのである。
その爪あとも癒されない翌々年、昭和51年9月。台風17号による集中豪雨は、1日で754mmという記録的な雨量を観測。小豆島の随所で山崩れや土石流が発生し、死者50名、負傷者127名。家屋は全半壊あわせて591棟という、49年災害を上回る大惨事となったのである。
当時、災害後に帰省した私は、変わり果てた島の姿に呆然と立ち尽くしたことを覚えている。

「飯神山から吹き上がった洪水は、まるで竜が山腹を這うように流れ落ち、民家を飲み込んでいったそうです。」
「竜に飲み込まれた・・・と、いうことですか。」
「紫蘭さん。あの時、まさに竜が蘇ったんですよ。」
「600年の歳月を経て竜が蘇った・・・。」

私はパソコンに保存している写真を画面に呼び出した。

「この写真は、たにやん隊長が飯神山を調査した時に写したものです。頂上付近にある岩なんですが。」
「かなり大きな岩ですね。」
「ええ。下にある石で微妙なバランスを保っているんですが、よく見て下さい。十字に亀裂が入っています。」
「割れているんですか?」
「亀裂を拡大したものがこれです。」

もう一枚の写真を表示させた。

wareiwa.jpg

「こ、これは・・!自然に割れたものでしょうか?」
「さあ・・岩がこのように割れるものでしょうかね?何かの力が加わったとしか思えません。」
「人が割ったんですか?」
「かもしれませんが、何のために割る必要があったのでしょう?」
「割っただけで放置しているというのも変ですね・・。」
「非科学的な話なんですが、もしかするとこの岩が竜を封じ込めていたのではないかと思うんです。」
「!!」
「それが600年の歳月でその力が失われた・・。」
「そして、岩が割れて竜が蘇ったというんですか!!!?」

私は静かに頷いた。

以下次号

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コメント(1)

これは、石切、フリーメーソンだと思います。

十はテンで天です。

災害は、神のお怒りだったと思います。

被害が大きかったところは分かると思います。

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プロフィール

紅雲亭 一葉
プロレタリア文学作家の血を引く佃煮屋さん。
読む人をして声を出して笑わせしめる天賦の文筆力を授かる。 その文章に根強いファンが増えるはず。

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