-小豆島写真館- 小豆島撮影記

秋の熱

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写真館ギャラリー・秋篇の撮影に入り、島に通う日々が増えた。

今まで 秋と言うと紅葉とまあ、少しはお祭りと

収穫の季節ということは知ってはいても、栗拾いに行く程度。

ところが、この島では秋ほど熱い季節は無い、ということを知った。
オリーブ、歌舞伎、収穫祭に秋祭り。
見た目にはわかりずらいが、地熱のようなかげろうが、島の人々のあいだに通っているのがわかる。
コトバが熱い。目が熱い。
おそらくご本人たちは、無自覚だろうと思う。
毎年繰り返される、当たり前の約束事。
しかし、その繰り返しの約束事すら忘れている私たちだ。
たった一口の食物が口にはいるために、どれだけの労力が払われているか、その熱と汗を私たちは忘れてしまっている。
そして、無意識に出る「意味がない」笑顔の、なんという素敵さ。
アタマからではない、カラダから出る笑顔だ。

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今日は稲刈りを経験させていただいた。
ザクッザクッと鎌で束を切り取り、二束ずつ束ねてゆく。
あの、手から腕を通じて伝わる収穫の音は、カラダに眠る幾千年の時間を超えて、細胞を揺り起こす。

夏篇はあえて、初心の目で島に入った。
しかし、秋篇は島のかたがたのありように触れたいと思った。

カメラにあの収穫の振動が伝わることを願って、カメラ自身があの振動や音や、秋の熱をどう感じてくれるか、これからまた共同作業が始まる。

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