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自然を感じる!


エンジェルロード(土庄町 余島、中余島、大余島)

2006年11月18日

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小豆島の周りには、たくさんの小さい島が浮かんでいる。


そのうちいくつかは、引き潮の時間になると地続きに
なって渡れるようになるのだけど、小豆島土庄の
銀波浦沖にある余島、中余島、大余島もそんな場所のひとつ。


「エンジェルロード」なんてこじゃれた名前までついている。

両サイドに海。しかも、一日のある時間にだけ海から
道が現れるっていうのは、ロマンを駆り立てるのか、

「好きな人と手をつないで渡ると、天使が降りてきて
願いをかなえてくれる」

という伝説?があるらしい。

ロマンスはさておき、このエンジェルロード、
海を身近に感じる良いポイントではあるので、
夕暮れ時、散歩がてら歩いてみた。

この日は満潮が夕方6時ごろ、大潮で潮が大きく
ひくこともあって、干潮の時間にはまだ少しあるけれど、
すでに3つの島を結ぶ「橋」は出来上がっていた。

とりあえず一番沖にある、大余島を目指してみる。


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夕方、波の音を聞きながら、空が染まっていくのを
眺めて歩くのは気持ちがいい。

夕日の鑑賞スポットの多い小豆島だが、
このエンジェルロードもまた、綺麗な夕日が楽しめる。


道々の磯観察も面白い。

3つの島周辺の海は遠浅で、エサも多いのか、
さっきまで水の中にあったはずの岩の傍でゴイサギが一羽、
置物みたいに動かずに水面を見据えている。

潮の流れの早いこのあたりは潮干狩りのスポットでも
あるらしい。


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ふと岩の表面に小さく動くものがあったので、見てみると、
ヤドカリがもぞもぞ動いていた。捕まえるとあわてて
貝の中に逃げ込んでしまう。


この散歩道を渡るには、事前に潮汐表で潮の引く時間、
満ちる時間を確認してから出かけたい。

行き当たりばったりでやってきても、満潮の時間だと
渡るに渡れないし、島でのんびりしすぎて潮が満ちてくれば、
当然ながら道は消えてなくなり、無人島に取り残される、
というヒサンなことが起こり得るので注意。

(注:大余島は現在YMCAのキャンプ場になっていて
上陸はできない。)

寒霞渓

2006年11月15日

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寒霞渓といえば、豊かな自然の残る小豆島でもその代表格。

妙義山(群馬県)、耶馬渓(大分県)に並ぶ「日本三大渓谷美」の
ひとつとされていて、むきだしの切り立った岩肌と深い森との
コントラストはまさに絶景だ。

島という土地柄か、深い森の中には小豆島固有の植物が
多くあったり、日本の4大カタツムリのひとつ、ヤハタマイマイ
(5cm強!)という珍しい生き物や鹿なども生息している。

春は新緑、秋の紅葉など四季折々の表情が楽しめるけれど、
まずはロープウェイで空中散歩といってみよう。

山頂駅と紅雲亭駅を結ぶロープウェイは、まさに鳥の視点から
寒霞渓のでっかい自然が満喫できる。

そそりたつ岩肌は泥がそのまま固まってできたような感じで、
見るからに脆そう。それもそのはず、寒霞渓は1300万年前の
火山活動で形成され、風や雨にさらされるうち、長い時間の中で
今ある姿になったという。

そんなわけで、空中散歩で間近に見た奇岩の中には、
頭でっかちで尻つぼみな岩とか、浸食で何か動物の形のように
なったものもある。実際、森のどこかには「ゴリラ石」と
名前のついたものもあるんだそうだ。

とにかく、自然が作り出した雄大な景色には、ただただ圧倒される。

ロープウェイは大体15分おきに運行されており、紅葉の季節
(10月下旬~11月中旬)など、混雑具合によっては各駅から
臨時便も出ている。

さて、このロープウェイ、寒霞渓の自然を楽しむには確かに
手軽で良いのだけれど、片道が5分弱と短時間のうちに大パノラマが
終わってしまうのが、惜しいと言えば惜しい。

ゆっくり、のんびりと楽しみたい人には、同じく山頂駅と
紅雲亭を結んだ「表12景」「裏8景」と呼ばれる、2本の遊歩道を
歩いてみるのをおすすめしたい。(ただし、裏8景は健脚コース。)

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名前の通り、表には12、裏には8つの「奇岩」スポットがあり、
ロープウェイで見る森よりも、岩がぐっと迫ってくるような
迫力がある。何より、渓流に沿って歩きながら木を見上げ、
岩を眺めながら、自然豊かな島の懐に入っていくのは気持ちがいい。

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冒頭で寒霞渓は島独自の自然が残っていると言ったけれど、
野鳥やサル、鹿など、歩いているうちに動物達と出会うチャンスが
あるかもしれない。

表、裏どちらも大人の足で1時間、遊歩道をぐるりと一回りしても
2時間半ほど。上りか下りをロープウェイにして、
どちらかのコースを歩いてみてはどうだろう?

個人的には表12景を歩いて登り、山頂駅で休憩して
(山頂駅には食時処や土産物屋が充実している。紅雲亭駅は
駅施設があるのみ)、下りはロープウェイで大パノラマを
眺めながら帰ってくる、というパターンがおすすめ。

遊歩道は舗装されていて、登山用シューズでなくても、
スニーカーなど歩きやすいものであれば問題ない。
ただし、飲み水はしっかりと携帯したい。


寒霞渓ロープウェイ

大人片道 700円 往復 1250円
小人片道 350円 往復 630円

大阪城築城残石 小豆島町岩ヶ谷地区

2006年11月08日

小豆島を周回する国道436号線。

島の東側から北側にかけては人工物も比較的少なく、
海岸沿いの快適なドライブが楽しめる。

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その東海岸にある岩ヶ谷地区。
地名の通りここは岩の町、石彫りの町だ。

小豆島は良質の花崗岩が採れることでも知られていて、
島の北東部にかけて今もさかんに採掘されているのだけど、
その歴史も古く、今ある大阪城の石垣にはこの岩ヶ谷から
石が切り出されていった。

その際切り出されはしたものの、大阪へ運ばれないまま
その場に残された、「残念石」と呼ばれる大小の石が
岩ヶ谷にはたくさん残っている。

石切り場の跡は数箇所に点在しているけれど、まずは
「八人石 」へ。

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近くにあったロータリーに車を停め、階段をおりた先に、
4メートル四方ほどのデカい石がでんっとある。

この石を切り出す時の事故で、8人の石工が下敷きになった
ということから名前がついたらしいが、確かにこんな石が
ふってきたらひとたまりもない。そばには供養塔もある。

そのまま山の中へ入っていくと、すぐに巨石がごろごろ
横たわるエリアにやってきた。

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木に隠れていて国道からは見えなかったけれど、
かなりの規模の石切り場だ。大小無数の岩がどかんと
居座っていて、これから先、海岸までの間に1000近くの
数があるらしい。

豆腐みたいにきれいに形の整った石。
丸い石をまんなかでスパンと叩き切ったような石。

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どれものみの跡がくっきりと残るものが多くて、昔、
石工達が威勢よく声をあげながら、のみを振り下ろし
作業していた様子が伝わってくる。

ところで、ここにある残念石は秀吉が建てた大阪城ではなく
大阪夏の陣で豊臣が滅びた後、徳川秀忠・家光が10年がかりで
改修した時に切り出されたもので、この岩ヶ谷地区の石切り場は
筑前福岡藩黒田家が管理していた。

デカい石の中のいくつかには、渦巻きの形とか、
四角(□)や丸(○)など、作業していた石工の組を
しめす刻印が彫ってあって、これは今ある大阪城の
石垣に残された刻印とも符号するらしい。
中にはひらがなで「たくみ」と書かれたものもある。

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そんな刻印を探しながら、大きな石の間を縫うように歩いたり、
岩の上によじ上ったりしていると、自然の中のジャングルジム
みたいで面白い。


それにしても、こんな山の中からこんなにデカい石を
どうやって大阪まで運んだのか。

調べてみると、切り出された石をそのまま崖を海岸近くまで
転がり落とし、海岸までは丸太の上に置いて、
丸太を回転させながら船へと運んでいったらしい。

途中海に落ちてしまった石は「落城」を意味するとかで拾われず、
そのまま置き去りにされたのだとか。

寒霞渓や醤油蔵など島内でも人気の観光スポットに比べると、
石切り場跡にやってくる人は少ないようだけど、こんなにも
デカい石を抱く小豆島の自然とか歴史をまざまざと感じられる、
面白いスポットではある。

ドライブの合間の気分転換に散策してみてはいかがだろうか。
島の北側に北にある「道の駅 大阪城残石記念公園」には
資料館も併設している。