醤の郷【ひしおのさと】というのが、小豆島にはあります。
島の南東部、草壁から坂手あたりを指し、明治・大正、古いものでは江戸時代に造られた、
醤油工場やもろみ蔵が立ち並ぶ地域です。一歩足を踏み入れると、もろみの香りが漂い、
煙突から立ち上る蒸気が、今もなお、現役で活躍していることを教えてくれます。
そんな、香る醤の郷をゆっくりと散策してきました。
まず手に取ったのは、【醤の郷散策MAP】というパンフレットです。
醤油蔵や佃煮屋さん、フェリーの着く各港にも置いてあるこのパンフレットは、
醤の郷内の23カ所の醤油蔵や佃煮工場・物産店の所在地、各施設のおすすめポイントなどを、
可愛いイラストで紹介してくれている。その中で、僕が訪れたのは【馬木散策路】です。
MAPを頼りに、幹線道路から少し内へ入った散策路へ向うにつれ、漂う香りが強くなる。
その入口にあるのがヤマサン醤油で、目印は小川に沿って続く古めかしい板塀です。
ここは、馬木散策路案内所を併設していて、ヤマサン醤油の女将さん、時には社長さんが、
蔵の中を案内してくれたり、散策路について、親切に色々教えてくれる。
もともと、こうじ室として使われていた部屋を、そのまま使っている案内所内では、
丹念に仕込まれた醤油の隣りに、駄菓子が沢山並んでいたり、夜には、おでんやギョウザなど、
女将さん手作りの料理を振舞ってくれる居酒屋に、変身するそうだ。
「毎晩地元の人で賑わってますよ!若者が島の未来を語らう場所になればと、やっています。」
と語るのは社長さん。
アットホームで優しい雰囲気の案内所は、ついつい長居してしいます。いざ、馬木散策路へ!
沿道のあちこちに掛けてある【醤の郷】の看板が、僕を迷わないようにエスコートしてくれる。
この材料は、もろみや醤油を入れた大桶の古くなったものの、廃材で出来ているそうです。
そして、その一つ一つに蔵元の名前と、解説が記してある。僕が気になったのは、
それぞれの商標で、語呂合わせの効いた商標に何度も「あ~あ~」と頷いた。
そして、散策路の一番奥にあるのが、【正金醤油もろみ蔵】です。
強い香りに惹かれて中を覗くと、もろみの入った大桶が幾つも並んでいて壮観です。
「今は、もろみ蔵しか残っていないが、昔はもっともっと広かったんだよ」と教えてくれたのは、
たまたま挨拶をした地元の男性。明治から昭和の初期にかけては島内で400軒もの
醤油醸造所が有ったというから、すごい景色だったのだろう。
すぐ近くの今坂池の土手を上ると、そんな馬木地区を一望に見渡せます。
風情ある街並みを、醤【ひしお】の香りに誘われて歩く馬木散策路、30分ほどで一周できます。
ゆっくりと、醤油蔵を見学したり、温かい地元の人との交流を楽しんでみてはいかがですか?
【松浦 雅峰】


馬木散策路を歩かれたんですね!
ここは、のどかな島の風景と醤油蔵に触れることができます。
また新しい醤の郷散策マップができましたよ!
>たくろう大好きさん
スロウに流れる時間に、香る醤がマッチして、絶妙な雰囲気を楽しめました!
僕の大好きな小豆島スポットの一つです。ゆっくり歩いていただきたいですね。