

ひとり浜辺へ、拾いもの。
沖に集まる舟。
つり糸垂れる人。
穴の開いた貝がら。

料理長と神馬草をとりに、海に。
という名目でまた、瀬戸ビーチ。
きらめく水面、眩しい日差し。
我慢できずに、足だけ入水。
らしからぬいでたちの料理長と、
砂にまみれた企画接客係。
新しい歓びを生み出す役目がある以上、
楽しむことにかけては、お客さん以上に。
仕事と遊びが結びつくこの環境に、感謝。
帰りしなの醤油蔵通りに、何かのロケ班。
パラソルの下の美しい女性は、京香さん。
この海を見ただろうか。

ここだけの話ですが、企画室の設営を進行中。
一人ぼっちの企画部に、専用ルームとマイデスク。
宿の新しい企みを育む、手づくりの秘密基地。
あるじと一緒に片付け、掃除、
巻尺片手に新聞並べては、わくわくと思案中。
ここだけの話ですが、来夏リニューアルオープン。

笹をねだって、山へ。
竹林はうっそうと静か。
静かに蚊が寄ってくる。
碁石山までドライブ。
波切さんを三回まわって、
宿のある島を見渡した。

デザートの残りを、板さんにねだる。
初ものの、冷たいすいか。
味見と称して、ちょびっとつまむ。
畑のすいかを、楽しみにまつ。

梅雨の中、梅の世話。
今年は梅を漬けようと。

熟れるのを、今か今かと蟻と待ち、
瓶に詰め、春の色香を閉じ込める。

見て見て。
庭のみかんにメジロが来たよ。
お客さんがお風呂に行くのに通るとこ。

あるじの決断。宿帳のデジタル化について。
お客さんのこと、記憶だけでは追いつかなくなった。
いつもいらして下さる方々。
一度でもいらしてくださった方々。
これからいらしてくださる方々。
お部屋を待ってくださっている方々。
いつかいらしてくださるだろう方々。
と、そのお連れ様方々方々…。
業者の方が来て、どんなに便利か見せてくれた。
すごいなぁ、コンピュータ。いろいろ出来るのだな。
でも私たちが今まで、目と耳と手と口と頭を使って
してきたことも、それなりにすごい。
使いこなせてこその便利のため、質問ばかり。
若人から、頭を切り替えなきゃ。でも楽しみだ。
さておき、今日も二階へデリバリー。
階段を一段一段上りつめると、ごほうびに
むかえてくれるのは、菜の花と内海湾。

七夕へ向けて、囲炉裏に笹を準備した。
笹の葉はすぐに乾いて、丸まった。
深夜の囲炉裏で二度目の短冊。
もう、あれから一年経ったのか。
一年後の私の願いは、去年より欲が出た。

どくだみが咲いたよ。
十薬といって、薬効があるん。
どくだみ湯ってどうかな。
くさいんかな。
摘んで帰って、今夜試そう。
試作と称して、いろいろする。

よもぎを摘み摘み出勤。
よく見れば、どこにでもたくましいよもぎ。
試作続きで、なんとなく、指によもぎの匂いと色が。
試食続きで、楽しみつつも、そろそろ塩気を求める口。
レジを通るのは、白玉粉とカレールウ。

ずっと企んでいた、ハーブのカクテル。
やっとお客さんに出すことができた。
第一弾は、カモミールをふんだんに。
花摘みに畑へ、こんなええ仕事ないわ。

晴れた日に、桜の池を泳ぐ。
お散歩マップをつくろうと、歩いて見つけたため池。
何か新しいことは、いつも自分の中にあるのかも。
島でのひとときは、そんなふうであってほしい。
私は島に暮らしながら、毎日お客さんであろう。

お客さんに出そうと、よもぎもちを試作。
よもぎの新芽を摘みょったら、
仕事しょるふりして遊びょんか、
遊びょるふりして仕事しょんか、
自分でもさっぱり分からない。
試作と称して、仕事の合間に
畑で摘みたてのカモミールティー。

出番を待つ、舞台袖の花たち。
館内に生ける花の数は、全部で58。
(…でしたっけ、あるじ?)