
これから
干されて
甘うなるん
毎年毎年
ようもようも
こんなに
_________________
今年も
新漬の季節が
やってきた
畑の中に
一粒だけの
完熟オリーブ
_________________
おばあちゃんが
なみさんに くれた
ちょんぼりちょろりの
うりぼうず
常連だったカラスは
ほかの得意先を見つけて
_________________
これは味わってもらうしかない
ここで体感してもらうよりない
それを承知で 何を撮るのか
いーね いーね かわいーね
なんちゃってカメラマンの私よ
早よせな お造りが煮えるわ
_________________
楽しみだったことも
辛かったことも
滞りなく過ぎて
予定は前へ前へと進んで
ちっとも待ってくれない
五年目の始まり
_________________
好天の土庄港フェリーターミナル
妹が岡山に帰ります
帰る家は同じでも
人と同じには
いかなくなった
行く人あれば 迎える人あり
_________________
仕入れのあるじに
ついていけば
朝の日につやつやの
瀬戸の魚が美しい
今年は希少だという
雄の渡りを
ご馳走になった
_________________
浜辺で拾いもの
ひらめきは意識だそう
あるものの中から
いるものを見つける
欲しいと思えば
寄ってくるようで
実は選っている
_________________
帰省の妹が島に
港に迎えた帰り
エンジェルの浜に
願いごとの札が鈴なり
雨上がりを待ちわびた
海水浴の人と
バナナボート
_________________
あまりの雨に軒から出られず
視界も音もすべてが遮られ
来客の気配などかき消され
滝のように走りだす雨粒に
道が川となり、畑は流れだし
傘などまるで意味をなさず
出迎えるたびにずぶぬれる
_________________