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トライアングル1
二面古墳がある妙見社は、神が宿る山と言われている飯神山のふもとにある。
そして、ほぼ同じ北緯に亀尾山古墳がある上に、星ケ城の南西45度の裏鬼門でもある。
「とりあえず、線を引いてみよう。」
星ケ城~亀尾山古墳。これは最初に見つけた東経139度19分の南北ライン。
亀尾山古墳~二面古墳。東西に伸びる北緯34度27分42~46秒ライン。
星ケ城~二面古墳。45度のライン。
見事に二等辺直角三角形が出来上がる。
「ふむ・・・。」
私は何気なく、三角定規を手にしてラインに当ててみた。と、驚くことに気付いた。
三角定規は2枚ある。言うまでもなく、90度・45度・45度の二等辺の三角定規と、
90度・60度・30度の直角三角形の定規だ。
私が手にしていた三角定規は、60度・30度がある直角三角形の方だった。
二面古墳から30度の角度、そして亀尾山古墳からは60度の角度で北へ伸ばした
場合、2つの線が交わる地点が出てくる。
その地点からは、二面古墳・亀尾山古墳それぞれに線を引くと90度の角度になる所だ。
そして、その場所はなんと、神懸通りの天津神社(妙見社)なのである!
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狛犬
「一葉さん、狛犬って何なんですかね?」
紫蘭さんが携帯の写真を探しながら言った。
神社めぐりがライフワークのようになった彼は、ミニバイクであちこち廻っているらしい。
「狛犬ですか?」
「どこの神社でも狛犬っていますよね。」
「神様を守る役とか、神の使いってところじゃないですか?」
「うーん。片方は口を開いて、もう片方は口を閉じてますよね。」
「阿吽(あうん)ですね。」
「そもそも、それが変だと思うんですよ。」
神社の入り口に設置された狛犬は、片方が口を開き、もう片方は口を閉じて訪れる人を迎える。
これはお寺の仁王像と同じ『阿吽』を表している。
「変って、何がですか?」
「だから阿吽って、物事の始まりと終わりを表す仏教の教えですよね。」
「ちょっと待ってください。」
そう言われればそうだ。阿吽で検索をしてみる。
『阿吽(あうん、Skt:A - hum)は仏教の呪文(真言)の1つ。悉曇文字(梵字)に於いて、阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれを宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされた。』
「・・・仏教ですね。」
「でしょ?なのに狛犬は、お寺には無くて神社にある。神仏習合の名残なんでしょうけど。」
「ですね。なぜ神社とお寺が分離したときに、残されたんでしょうねぇ・・」
「ひとつの地域だけ残ったのなら、石で出来たものだから運ぶのが重かったから、とか思えますが、日本全国で狛犬は神社に残されたんですよね。」
まさに謎だ。明治の神仏分離の際に、なぜ日本中の狛犬が神社に残されたんだろう。
「それはそうと、狛犬がどうかしましたか?」
「あ、そうそう。二面(ふたおもて)の妙見神社ですけどね。」
「二面古墳があるところですね。」
「ええ。それが妙見社がふたつあるんですよ。」
「ふたつ?」
「はい。で、もう片方の妙見社は誓願寺の管轄らしいんです。」
「ほう。お寺が管理している神社ですか?」
「お社の上に『妙』の字があるから、妙見社に違いないのですが。」
「それで?」
「その妙見社のお堂の中に、狛犬がいるんです。」
「お堂の中?鳥居の横じゃなくて?」
狛犬は鳥居の横と相場が決まっている。お堂の中に狛犬がいるなんて聞いたことがない。
「暗くてよく見えないんですが、左右に動物がいるんです。色は黒っぽいんですけど。」
「黒っぽい狛犬?」
「ええ。でも猫のような感じでして・・・角が生えてるんです。」
「角が生えた猫の狛犬!?」
なんだ、それは!
【お詫び】
狛犬のイラストを書こうとしたら筋肉マンのようになってしまいました。
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飯神山2
私は早速『飯神山』について調べてみた。
近所の人に聞いてみると、昭和51年の台風災害のときに、この山の頂上から水が吹き出たそうだ。
この山のふもとは二面(ふたおもて)という地である。
古墳時代の石棺が見つかっており、勾玉が出土している。
迂闊だった。あれほど調べていたのに、この二面古墳を見逃していたのである。
さらに驚くべき情報が入った。たにやん隊長からである。
「この山は、登山の本で『神が宿る山』として紹介されてますよ。」
神が宿る山!!
「以前、登った時の写真が数枚ありますから、アップロードしておきますね。」
その中の一枚が、この写真である。
さらに調べると、二面古墳群のあるところに妙見さんが祀られていることが判った。
紫蘭さんが調査中の妙見さんである。
妙見崎・黒岩・神懸通りそして、二面。
「間違いない!!ここの一帯は結界ポイントのひとつだ!」
国土地理院のホームページから、緯度を調べてみた。
『二面古墳』 北緯34度27分42秒
『亀尾山古墳』 北緯34度27分46秒
東西に一直線だ!
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